3月11日日曜日、例年より早く夏時間へ変更

今年は例年より3週間も早く夏時間になりました。夏時間の正式名称は「Daylight saving time」、日照時間の長い期間中時計を1時間早め、電気の使用量を削減して省エネルギーを図るというものです。夏時間制度のある北米では、昨年まで毎年4月の第1日曜日に時計を1時間進め、10月最後の日曜日に元へ戻すという原則でした。
しかし、今年から突然夏時間が3週間も早くなり、前日土曜日のニュースでは時差の変更をするよう何度も呼びかけられていました。こんなに早く夏時間になるなんてどうして?・・・と思ったカナダ国民はきっと多いはずです。これは全て米ブッシュ大統領がアメリカ国内のエネルギー削減を目的とした夏時間の延長(2007年より3月第2日曜日から11月第1日曜日まで)を2005年8月に決定したからでした。アメリカと国境を接するカナダには何の協議もなく推し進められたため、カナダ側としてアメリカにあわせて夏時間を変更するか議論が起こりました。また、カナダ国内では独断的なアメリカ・ブッシュ政権に対して強い反感があげられました。
しかし、アメリカ経済に依存しているカナダは株式市場、交通、放送、製造など産業への影響を配慮して、この夏時間の延長に同意したのでしょう。こんなことが起こっているとは知らず、とにかく3月11日の朝、自宅にある全ての時計を1時間進めました。夏時間を元に戻すときは1時間得をした気持ちになりますが、早めるときは逆に損をした気持ちになり、時間の変化に慣れるためにとても時間がかかります。これもカナダ異文化体験の1つ!日本で住んでいると「時間が変わる」という感覚を味わうことはないですが、ある日を境に時間が変わるというちょっと不思議な体験をしています。ちなみに現在のカナダと日本の時差は16時間。日本の方がカナダより16時間早く進んでいます。
ビクトリアから春便り
○日本より一足早く桜満開!!

日本では3月に入ると毎年恒例の桜開花予想合戦が始まります。今年は気象庁データー入力ミスで前代未聞の予想日変更で茶の間を驚かせていました。これも日本人ならでは桜への思い入れの強さを感じさせる話題でした。カナダでは開花予想たるものは存在しませんが、桜が咲くと春が来たと感じるのはカナダ人も同じです。今年のビクトリアは早い所で2月下旬から開花が始まり、5月頃まで色々な品種の桜を楽しむことができます。
ダウンタウンView Stの3ブロックにもわたる桜並木、フェアフィールドのGonzales AveとRichmond St沿いに咲く淡紅白色と濃紅紫色の桜、郊外の住宅街の通りや庭に咲く桜など、とにかく桜が街のいたるところに咲いています。日本人である私達にとって「桜は春の象徴」であり、入学式、入社式といった新しい門出を祝う行事には欠かせないものだと思います。また、桜を見ていると会社の同僚や友達と桜の下で酒盛りをしながらお花見を楽しんでいたことを懐かしく思います。このようなお花見は日本特有の習慣で、桜が咲く事を心待ちにしている日本人ならでは「お花見文化」です。
ここビクトリアでは桜の下でピクニックをしている人さえ見かけたことがありません。その上、日本は公共の場で飲酒をしてもOKですが、ブリティッシュコロンビア州では法律上禁止されています。特にカナダの中でもマナーの厳しいブリティッシュコロンビア州ですから、日本のお花見はちょっとタブーかもしれません。ああ・・残念!!でも、ビクトリアに住んでいて日本より一足先に桜が見られて、3ヶ月間という長い期間春を感じられることはとても幸運なことだと思います。
○お庭に春の花お目見え
自宅の庭には球根科の植物、春の花の代表ともいえる「らっぱ水仙:daffodil」「チューリップ:tulip」「ヒヤシンス:hyacinth」が咲き始めました。先日お客様をビクトリア国際空港へお迎えに行く途中、高速道路から広大ならっぱ水仙畑(こちらでは「Daffodil Hill」と呼びます)を見かけました。雨の中10人ぐらいの人達が、黄色いレインコートを着てらっぱ水仙を摘んでいました(水仙摘みをする人をdaffodil pickerと呼びます)。
ある友達から聞いた話ですが、この水仙摘みの仕事の時給はなかなかのもので、1日働くと約200ドル(日本円で約2万円)の儲けになるそうです。最低時給8ドルのブリッティッシュコロンビア州では非常に割りの良い仕事ということになります。時給の高い理由には何か訳があるのだと勘ぐってしまいますが、この話を聞いたら誰でもやりたい!と思いますよね。 |